爽快感と言ったら「無双シリーズ」を無視することはできないでしょう。
その中でも元祖とも言えるべき存在である三國無双は本当に面白かったですね。
物語の下地は三国志演義なのですが、もちろん話の内容を知らなくても問題なく楽しめます。
とにかく歴史的な背景云々ではなく、爽快感が本当に凄いんですよね。
並み居る敵を、プレイヤーがバッタバッタと倒していく様。
今まであったようで無かった作品のような気がします。
一方でボスは非常に強く、難易度を上げれば苦戦は必至。
こちらのレベルも十分に上げていかないと、まさに四面楚歌状態になってしまいます。
個人的に一番印象に残っているのは、「五丈原の戦い」ですね。
ゲーム内では最後の方に出てくる戦いで、蜀軍と魏軍の争いとなります。
史実ではこの戦いの最中に蜀軍の名参謀である諸葛亮が病死し、蜀軍が撤退することで終了します。
事実上この戦いによって蜀と魏の力関係がハッキリとし、やがて蜀軍は衰退の後に滅亡をします。
私は蜀軍でプレイしていたのですが、さすが最後の方に出てくる戦いだけあって敵が強いんですよね。
結局残ったのは総大将である私だけになり、文字通りの孤軍奮闘が始まります。
ちなみにゲームは全てのステージが制限時間90分と限定されており、この時間内にクリアしないとゲームオーバーになってしまいます。
別にテレビゲームなので諦めてもう一回レベルを上げて挑戦しても良いのですが、何となく意地になった私は各個敵の武将を撃破していくことを選択します。
敵の位置を確認し、隠れながら近づいていき、敵将をおびき寄せて一対一で戦いました。
敵は攻撃力も防御力も高く、私の攻撃ではあまりダメージを与えられません。
対照的に敵の攻撃力は高き、私に対して一回でも攻撃を与えようならばライフゲージの2割ぐらいは持っていかれる始末。
しかし死にかければ逃げて回復アイテムを探し、舞い戻ってはまた戦いを挑むということを繰り返しました。
ちなみに武将を撃破すると、自身の攻撃力や防御力が上がるアイテムが手に入るので、気が付けば徐々に強くなっていました。
こうして力を蓄えた私は、相手方の総大将である司馬懿仲達に挑んだのです。
敵将のサポート部隊は凄まじく、それだけで武将に匹敵する強さ。
しかし私も最初の頃とは比較にならない力を手に入れ、何よりも頑張ってきたという自信と裏付けがあります。
ここは負けられんとついに真っ向勝負。そして激闘の末、司馬懿を撃破できたのです。
戦いが終わった時、思わずコントローラーを放り投げて仰向けに寝転んで、しばし呆然と天井を見上げていたことを覚えています。
爽快感が売りの無双シリーズですが、このように絶対に無理だろうと思われる局面からでも戦い方によっては勝てるという面もまた魅力的ですね。