この頃のスクウェアはものっそい迷走してましたなぁ…ブシOーOードだとかレーOングOグーOだとかトOルだとか色々…そんな中数少ない正の遺産がこの1タイトルでないかと。
ポリゴングラフィックは流石スクウェアさん、美麗でいらっしゃる…というだけでなくソリッドな世界観とも合いますな。BGMも素敵。撃って交わすだけのシューティングゲームとは思えないほど演出が盛り沢山。もちろん雰囲気と合ってないものなら邪魔にしか感じないでしょうが…そこはRPGで培ったノウハウが生きてるというか。シューティングなのに主人公に感情移入しましたもんラスト直前とか。まぁそれだけでなく、例えばCD読み込みの間に次のミッションがどんな感じです、とオペレータから連絡が入ったりと、リズムよくゲームを進めて行く工夫が演出によって行われていたりで画期的。
「敵の武器を奪って使う」システムも爽快感だけでなく戦略性ゲーム性にも大きく影響を与えてますな…例えば貫通弾のカノン連射弾のバルカン、散弾のスプレッダーなど他のシューティングに当たり前にあるガンポッドだけでなく、自機わずか上、もしくは下に強威力の滞留弾を放つヘッジホグ、短いレンジに常に当たり判定を発生させるブレード等余りにピーキーで一見使えなさそうなガンポッドもありますが、実は全部しっかり出番があるのですわ。同じガンポッドを取り続けていれば弾丸をストックできるし今この武器を持ち続けるか、あるいは捨てるかという判断が常に求められると申しますか。またガンポッドで弾除けもできますが耐久性もあるのでシールド使用としての考え方も持たなければならず。段階性パワーアップがないので一度撃墜されてもリカバリするのに理不尽な難易度、ということもなく。
そして何より絶妙な難易度。シューターと呼ばれる方々には大分ヌルいんでしょうが一般の人々にも「何とかこなせなくもない」レベルで難易度調整されてまして。別の見方からすればこれが楽しかったならシューターの素養アリ、ってことかも知れませんな。